よくある質問

解答

畳替えは何年くらいでやればいいの?

畳替えには裏返し、表替え、新畳があります。

そのお部屋の使い方によってかなり差がありますが、だいたいの目安として、

3~5年 裏返し 今、お使いの畳の表面のゴザを裏返して再利用する。
5~15年 表替え 表面のゴザを新しいものにする。
15年以上 新畳 今、お使いの畳をすべて処分して新しいものにする

すべて、縁(へり)は新しいものを取り付けます。

流れとしましては、表替え→裏返しをくりかえし、畳床(畳の土台の部分)がやわらかくなってきたり凸凹がひどくなってきたら、そっくり丸ごと交換する。というのが一番効率のいい畳替えの方法です。

詳しくは初めての畳替えのページをご覧ください。

かなり年数が経っているのですが裏返しできますか?

裏返しは、作業的には柱などで変形している畳や極端に傷んだ畳以外は可能です。
ただ、今お使いの畳の品質や傷み具合によって適さない場合があります。

畳表(表面のゴザ)の裏側は光に全く当たらないのと傷がつかないので表の面よりはきれいなのですが、注意していただきたいのがシミです。何かをこぼしたものが裏まで抜けていますと裏返しをすることによって、かえって目立ってしまうことがよくあります。

また、裏側も年月の経過に伴ってゆっくりですが褪色します。これは畳表の品質によってかなり大きな差があります。下級のものはだんだん草自体が黒っぽく変色しますので、裏返しをしても変わらないとまではいきませんが、あまりぱっとしない仕上がりになってしまいます。

下の写真のようにゴザの表面が剥けてしまっているとゴザの厚みが半分近くになってしまっていますので、裏返しをしてもその部分から穴が開いてしまったりすることがあります。

このような状態の部分が見かけられるようになったら表替えをお勧めします。
今お使いの畳の品質はお部屋を見させていただければすぐにわかりますので、お気軽にお問い合わせください。

新しい畳についている粉のようなものはなんですか?

新しい畳表には土ががついています。これはほこりも落としていない不良品ではありません。この土は「染土」というものですが、とても大切な役割を果たしています。 畳表の原料となるイ草は、生の状態で刈り取られますが、乾燥しないと畳表に加工できません。この乾燥のときに表面を覆い、水分が均一に抜けるようにするのが「染土」です。

また、畳表を織る時にイ草が滑らないようにする役割もあります。
それから、葉緑素の酸化を防いでイ草の色を青く新鮮に保つ働き、さらには畳特有のにおいも泥染めでないとできません。
このように、「染土」は畳表になくてはならないものです。

畳表(表面のゴザ)の品質の差は素人が見てもわかりますか?

今、お使いになっている畳がどのくらいの品物かを判断するのは難しいと思います。
ですが、上級のものと下級のものを比べると差がおわかりいただけると思います。

まず、畳表(表面のゴザ)1枚に使われているイ草の本数に差があります。上級の品物と下級の品物とでは約2倍近くの差があります。上級の品物はイ草を多く打ち込んでおり、肉厚なしっかりした畳表になっています。

それと、草の品質の差があります。よく成長した(長い)イ草を使うほど、畳の端(縁に近い部分)まで、より均一な色の畳表に仕上がります。しかし、これは栽培方法によって長く成長していても表皮の薄いイ草(剥けやすい)ということがあり、栽培過程が大きく影響してきます。

品質の差は年数が経過するほど差がはっきりと表れてきます。
一般的に上級な畳表ほど黒っぽく変色したり表面が剥けるイ草が少なくなっています。

畳表には、中国産と日本国産があります。草の品質を比べた場合、栽培技術、手間のかけ方、土壌などの違いからどうしても日本国産の方に分があります。かといって中国産の畳表がすぐにボロボロになってしまうという訳ではありません。また日本国産だからといってすべてが良い畳表ということでもありません。最近は技術の進歩によりかなり良質の中国産の畳表もたくさんでてきています。中国産の良いところはコストパフォーマンスに優れているというところで、お部屋の使い方によって使い分けるといいかと思います。

この畳表の選び方で費用が大きく変わってきます。当店では、このような部分を実際の品物を見ていただいてきちんとご説明し、ご理解をいただけたうえで施工するようにしています。

作業時間はどれくらいかかりますか?

当店は、お住まいで使われている場合は基本的に当日仕上げです。
荷物の具合にもよりますが、16畳くらいまででしたら朝引き取って夕方までには完了します。枚数やご都合により数日に分ける場合は、その日の分だけ引き取りますので夕方以降は普段と同じようにお部屋をお使いいただけます。
尚、畳の張替え作業は当店で行いますので畳の搬出と搬入の時(荷物の具合にもよりますがそれぞれ30分くらいです)以外はご不在でも構いません。
畳を上げた後の床の掃除、納品後の畳の拭き掃除等も当店で行いますので、特に何もしていただかなくて結構です。

畳の上に、たんす等の重い家具があるのですが。

そのままで結構です。当店に移動はすべてお任せください!
稀に本がぎっしり詰まった本棚など、移動する際に棚が破損してしまう恐れがある場合、中の物を抜く場合がありますが、たんすの中身等はそのままで構いません。
また、電化製品やパソコンの電源はやむを得ず抜かせていただく場合がございます。
ご了承ください。

カビ、ダニに対する対策は?

ダニは畳が好きなのではなく、温度と湿度が適度なところにはどこでもダニは発生します。
ダニ対策のポイントは、生息環境を作らないことです。温度と湿度が重要な繁殖条件になりますが、まず簡単な対策は換気です。
住まいのカビやダニがもっとも繁殖しやすいのは、人間にとって不快な高多湿の環境で日本では7月頃がそれにあたりエアコンによってその条件を変えるのも一つの方法です。
また、ほこりも大好きです。こまめに掃除機をかけることも大切です。じゅうたんやカーペットの重ね敷きは不衛生でもあり通気性も悪くなるのでダニ発生の一因にもなります。
防虫、防湿に効果のあるタタミシート(畳の下に敷く紙、畳床を包む布)も用意しています。
詳しくはオプションのページをご覧下さい。

カビが生えてしまった時は?

丁寧にカビを落としてから消毒用アルコールを布につけて拭き取ります。
風通しをよくし、乾燥させればより効果的です。

ダニが発生した時は?

掃除機をこまめにかけ室内の換気をよくし、1、2回畳干しをするとダニ退治できます。
(屋外で畳を干せる環境があれば、それが一番いいのですが、現在の住宅事情を考えるとどうしても難しいので畳をマイナスドライバーのようなものでそっと持ち上げ[かなり力のいる作業なので十分ご注意ください]空き缶などを挟んでおくだけでも効果があります)

日頃のお手入れ方法は?

日常は畳の目に逆らわず、掃除機を丁寧にかけるだけで十分です。
頻繁にぬれた雑巾で拭くと、かえって汚れの原因になります。
また、畳の上にじゅうたんやカーペットを敷くことは畳の呼吸を止めてしまうようなものであるうえ、衛生面でも好ましくないので避けてください。


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